「桜田門外ノ変」ウォーク

10月17日(土)、ウォークに参加した。
参加者は、約80名。そのうち、60名ほどは早朝バスで水戸から駆けつけた方々。

朝、NHK放送博物館前で準備体操をして、9時30分頃、皇居方面に向けてスタート。
なお、この博物館がある愛宕山には愛宕神社があり、安政7年(1860年)3月3日、大雪の日に、水戸浪士が井伊大老を襲う前に境内で身支度をしたゆかりのあるところ。


途中、新シ橋(西新橋1丁目付近)、薩摩藩士有村次左衛門が斬られた祝田橋付近を経て、大老襲撃現場である警視庁付近へ到着した。
ここで桜田烈士、総勢18名が、茶店に入り、大名行列の見物人を装いながら、井伊家の門が開くのを待っていたのだという。


そして、国会前庭北地区の、井伊大老が住んでいた近江彦根藩上屋敷跡を訪れた。
井伊大老は、この屋敷から外桜田門に向かう途中で水戸藩士等に襲撃されたのだ。
なお、ここには、加藤清正が掘ったといわれている江戸の名水「櫻の井」の記念碑もあった。


その後、桜田門前を通り、皇居のお堀を眺めながら、丸の内、大手町方面に向かった。休日の朝にもかかわらず、とても多くの人が走っていたのにはちょっと驚いた。


途中、井伊大老襲撃後、桜田烈士の多くが自害、自訴したところを事務局の谷田部さんから説明していただいた。
井伊大老の首は、現在のAIGビルディング付近にあった近江三上藩の遠藤家に預けられたが、彦根藩士が取り戻し、胴体に縫いつけたのだという。


帰路は、皇居大手門で折り返し、和田倉噴水公園でゆっくりと休憩した後、二重橋桜田門内を経て、NHK放送博物館まで戻った。
最後に、愛宕神社の85段ある急な階段を登ったのが、充実感をさらに増した。


約9キロ、桜田烈士の足跡を歩く大変貴重な経験をさせていただき、事務局の皆さんに深く感謝したい。
吉村昭氏の原作を最後まで、しっかり読んでみようと思う。