2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

詰将棋の魅力その86 「待宵」第12番

5手詰の問題。 初手、3二飛成とすると、1一玉と逃げたときに打歩詰めとなって1二歩が打てない。 よって、初手は3二飛不成。1一玉となって、今度は不成の効果で1二歩が打てる。 以下、2一玉、3三桂不成でピッタリ詰む。 打歩詰を打開する不成の手筋…

Jリーグ大宮アルディージャ戦のオズワルド・オリヴェイラ監督のコメント

マルキーニョス不在の早い時間帯での失点についてのコメントと、ハーフタイムの指示は? 「1つ目の質問については、サッカーでは事故がよく起こり、ミスから失点することもあるが、それを繰り返してはいけないことを教訓としないと。けが人が出て一瞬集中力…

詰将棋の魅力その85「待宵」第11番

11手詰の問題。初手は、1三からの脱出を防ぐ3一角。 同玉では頭金までなので、1二玉の一手に、2四桂と、わざわざ上方への逃げ道をつくってあげるようだが、 3四角と打ち、同龍となれば、後は角と金とのコンビで、2二金、1三玉、3二金、2三玉、2…

安岡正篤語録その8 人生は心がけと努力

「人間はできるだけ早くから、良き師、良き友を持ち、良き書を読み、ひそかに自ら省み、自ら修めることである。人生は心がけと努力次第である。」 勇気をくれる言葉だね。 先日の「三学戒」を忘れずに、寸陰を惜しんで能く学ぶ人になろうね。 つまらぬことに…

詰将棋の魅力その84 「待宵」第10番

9手詰の問題。 守備駒の角の利きを避けながら攻める。 初手は、3一金。1一玉の応手(1二玉は、2一銀、2二玉、3二馬、1一玉、1二銀成、同玉、2一馬迄の駒余り)に、 1二歩が銀の活用を図る手。同玉の応手に、2一銀、1一玉となったところで、再度…

俳句の世界

今、小西甚一著の『俳句の世界』を読んでいる。 とてもわかりやすく俳句の発生から現代までの流れをひととおり説明している、素晴らしい本だ。 とくに、松尾芭蕉、正岡子規、山口誓子に関心をもった。 松尾芭蕉が何回も作風を変化させたところは、全然ジャン…

詰将棋の魅力その83 「待宵」第9番

5手詰の問題。角の利きをどうはずすか。 初手、平凡に5三金では、3一玉となって、1段目に飛車を打っても上手くいかない。 よって、初手は2二飛と飛車捨て。同角と利きをずらして、5三金、3二玉、4二金迄。 初手の飛車打ちが決め手の問題だね。

年をとる

フランスの詩人、ポール・エリュアールの『途絶えざる詩Ⅱ』より。 「年をとる それはおのれの青春を歳月の中で組織することだ」 とても深い言葉に、身が引き締まる思いがする。 すでに終わった青春に、自分なりの意味を与えるということなのか、 命果てるま…

詰将棋の魅力その82 「待宵」第8番

5手詰の問題。 持ち駒が金2枚なら簡単な並べ詰みだが… 金はとどめに残して、初手は2三銀。 1三玉と狭いところに追い込んで、ジャマ駒となった銀を成り捨てる1二銀成が決め手。 以下、1二香、2三金迄(1二玉も2三金迄)。 「詰将棋とは駒を捨てるこ…

詰将棋の魅力その81 「待宵」第7番

13手詰の問題。 初手は、手筋の3三角。同金(同桂は6一飛、4二玉、4一金、5二玉、6二歩成迄)と取るが、 6一飛が絶妙手。同玉では頭金で詰むので、4二玉と逃げ、以下4一金、3二玉、3一金、2二玉、2一金、1二玉、1一金、2二玉、2一飛成迄…

NHK杯での羽生名人の解説

『ものぐさ将棋観戦ブログ』でとてもいい言葉を見つけたので、転載させていただく。 先週のNHK杯で解説していた羽生名人を賞した言葉。 「単に思いついたことを言うのでなく、なにを言うべきか言わないでおくべきか、どうすれば視聴者が興味を持って見続…

詰将棋の魅力その80 「待宵」第6番

17手詰の問題。大駒をバサバサ捨てる。 まず初手は、4四角と逃げ道に先着する角捨て。同歩の応手(3三香なら、1一飛成、同 玉、3三角成、2二歩、1二銀迄)に、 2一飛成と飛車も捨てる。同玉の一手に、3二銀、2二玉と進んで、 1二角成とすれば、…

詰将棋の魅力その79 「待宵」第5番

7手詰の問題。 真っ直ぐ上部に逃げ道をもっている玉をどう捕まえるか。 玉を自分の方に引きつけて、自由に行動をさせないようにするには、2五玉は絶対に許さない方針でいけばよい。 急いで1三金では、同玉と取られて失敗。 よって、初手は3三金。3三桂…

安岡正篤語録その7  三学戒 

「若い者の怠けて勉学せぬ者を見るほど不快なものはない。ろくな者にならぬことはいうまでもないが、まあまあよほどのろくでなしでなければそれ相応の志くらいはあるものである。 壮年になると、もう学ばぬ、学ぼうとせぬ者がずいぶん多い。生活に逐われてだ…

菜根譚語録その16 心を静かに楽しく保つ

「静かなところでしか保てないような心の静けさは、ほんとうの静けさではない。目まぐるしいところでも心を静かに保つことができるようになってこそ、本性の真の境地である。また、安楽な環境の中でしか感じられない心の楽しみは、ほんとうの楽しみではない…

詰将棋の魅力その79 連続の犠牲打

「ドーンとチャレンジ!9手詰」より。 初手、2一龍は1四玉で詰まない。よって、上方への逃げを防ぐ1三龍。 3二玉の一手に、 2三角と、斜めの逃げを制するため、角の働きを活用する。 なお、このときに2二龍では、同玉、3一角、2三玉で詰まない。 同…

8/23JリーグFC東京戦 オズワルド・オリヴェイラ監督のコメント

後半の交代で、ダニーロに代えた中田ではなく、青木がサイドに行った意図と、ポジションを変えた選手の評価は? 「明らかにF東京の狙いはサイドの崩し。特に右(アントラーズの左)に傾いていて、怪我上がりのダニーロが週3回目の試合で90分は難しいと予…

気づかせて動かす

山口良治、平尾誠二共著『気づかせて動かす』を読んだ。 山口氏は、伏見工業高校ラグビー部監督を務め、平尾氏をキャプテンとして全国大会で初優勝するなど、何度も高校ラグビー界の頂点を掴んだ人。 平尾氏は、山口氏の指導のもと才能を開花し、高校、大学…

詰将棋の魅力その78 「待宵」第4番

一昨日に続いて7手詰の問題。 初手は、上から攻めても一枚足らないので、8二銀と斜め下から迫る。 8四玉の一手(9四玉は9五銀迄)に、 9四金が眼目の捨て駒。 同玉なら9五銀迄なので同香と取るが、9三銀、同桂と7三への桂の利きをなくして、7三銀…

菜根譚語録その15 徳を備え心を澄ませよ

「身辺無事のときには、えてして心がぼんやりしがちなものである。そのようなときには、心を静かに落ち着けて、澄んで明らかな心で照らしていけばよい。また、身辺多忙のときには、えてして心がはやりがちなものである。そのようなときには、心を澄まし明ら…

8/19Jリーグヴィッセル神戸戦 オズワルド・オリヴェイラ監督のコメント

神戸のDFについてはどんな印象を持ったか? 「鹿島が悪いとは思っていないし、いい試合をしたと思っている。チャンスを決めていればという試合だった。神戸は30秒くらいでラッキーな形で得点をしたが、その後は殆どの選手は倒れていたという印象。攻撃的な…

菜根譚語録その14 よく書物を読む者は

「よく書物を読む者は、喜びのあまり小躍りするようになるまで読んで、そうしてはじめて文字の末に落ちずに、真意をつかむことができる。また、よく事物を見る者は、心がそれに融合し一体となるようになるまで観察して、そうしてはじめて事物の形に捕らわれ…

詰将棋の魅力その76 「待宵」第2番

きのうに続き、渡瀬荘治郎の作品から、5手詰の問題。 2方向への逃げ道を持っている形の基本形。 金と香の守りが強く、詰まなそうにみえるが… 初手、3一角と捨て、逃げ道をふさぐとともに、金の利きをずらす。作意は同金の応手(2二玉は2三金、2一玉、…

詰将棋の魅力その77 「待宵」第3番

3日続いて同じ作品集から7手詰の問題。 初手、3五角や3五金と上から攻めるのは上手くいかない。 よって、初手は1三角。2五玉の一手(1三同玉は2三金迄)に3五角成が決め手。1六玉と歩を取って逃げるが、1七銀と退路をふさぎ、同金の応手に2六金…

勝手に水戸検定合格講座 自然環境編その7

久しぶりに講座を載せてみる。 【問題13】 水戸市で一番高い山の名称とその標高について、正しい組み合わせはどれか? ①千波山 約150メートル ②千波山 約200メートル ③朝房山 約150メートル ④朝房山 約200メートル 正解は④。私も正解できた。 …

菜根譚語録その13 心はいつも空虚に

「心はいつも空虚にして、邪心をなくした状態にしておかねばならぬ。空虚であれば、道理が自然に入ってくる。また、心はいつも充実しておらねばならぬ。充実しておれば、物欲が入る余地はない。」 韓非子にも、 「心を虚しくしていれば、他者の心の真の姿を…

詰将棋の魅力その75 「待宵」第1番

棋聖天野宗歩の弟子である渡瀬荘治郎の作品から、7手詰の問題。 初手は、後に銀で斜め後ろから攻められるよう、桂を釣り上げる1三銀。同桂の一手(同玉は1四金、2二玉、2三金迄)に、 1二金と捨て駒をして、同玉の一手(同玉は2一銀成迄)に、 事前工…

河口俊彦著「大山康晴の晩節」

お盆休み中に読んで、大変深い感銘を受けた本。 平成4年に69歳で亡くなるまで順位戦A級を守り続けた稀代の勝負師は、常に高い目標を掲げ、それを達成するために全力を尽くす努力の達人であったことがとてもよくわかる。 若い時には木村義雄や升田幸三に…

詰将棋の魅力その74 詰図揺籃集より 

田邊重信「詰図揺籃集」より、17手詰の問題。 最初の数手に紛れが多く、英断を要する。 初手2三桂は絶対手で、同香と香を釣り上げ、 3三角打ちから、同金、 2二龍、同玉、 3三龍と、もう一枚の龍で金を入手するまでの手順がわかりにくく、巧妙なねらい…

安岡正篤語録その6 朝食は食ったか

「偉大な修業などというと、どんな奇抜な人間離れしたことをすることかなどと思う人間は、まだ、何もわかって居らぬのである。尋常日用の工夫に徹するのが大修業なのである。大いに悟りを開こうと思って、先ず佛という偉大な者の秘儀をつかもうとあせって居…