2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

詰将棋の魅力その73 続々塚田正夫先生の長編を味わう

きのうに続いて、「昭和詰将棋秀局懐古録」に載っていた29手詰の問題。 初手から、▲5二金、△3二玉、▲4二金、△同玉、▲3三歩成、△同桂に、(△5三玉は、▲4三と、△6二玉、▲3五角、△7二玉、▲7六飛、△7三歩、▲7一角成、△8三玉、▲7四銀打、△同歩、▲…

8/15Jリーグ大分トリニータ戦 オズワルド・オリヴェイラ監督のコメント

前後半とも、立ち上がりに相手にペースを握られ、かなり攻め込まれたが、ある程度相手にやらせて我慢しようという気持ちがあったのか、それともそういう風になってしまったのか? 「前半の20分は相手にペースを握られた感じはしないし、そうチャンスはなかっ…

詰将棋の魅力その72 続塚田正夫先生の長編を味わう 

「昭和詰将棋秀局懐古録」に載っていた39手詰の問題。 初手から、7一角、9二玉(7二玉は6二金、同飛、同馬迄の早詰)に、桂馬を釣り上げる手筋の9三歩、同桂、8二金として飛車を入手する。 同飛の一手に、同角成、同玉となって、眼目の74桂。 この手…

菜根譚語録その12 低いところに安んじていると

「低いところに安んじていると、初めて、高いところに登ることが、いかに危険であるかがわかる。また、暗いところに慣れると、初めて、明るいところへ出ることが、あまりあらわれすぎることがわかる。これと同じ道理で、静虚をあつく守っていると、初めて、…

詰将棋の魅力その71 馬の利き筋に玉を誘う 

「大山の詰将棋100」より、五手詰の問題。 ヒントには、2五歩が詰みに一役買う、盤上の馬と歩は不動の駒とある。 初手、3二飛は、1三玉、2四金、同歩、2二飛成、同玉、2三銀の時、玉方の4五角の利きがあって失敗。 正解は、わざわざ玉を逃がすよう…

安岡正篤語録その5 真の教養 

「およそ真の教養とは、人類の有する偉大な著作に親しむことによって得るものです。そこで昔から優れた定評のある良い書物を少しずつ読むことであります。 人間としての教養の書、人としての哲学の書、修養の書というものを、注意して毎日たとえ三枚でも五枚…

詰将棋の魅力その70 飛車の横利き 

「ドーンとチャレンジ!9手詰」より。 初手に迷う問題。 1二飛は2三玉、4五角、1四玉で不詰。 2一角も2三玉、1二角成、1四玉で詰まない。 正着は2三に逃さない2二飛。3一玉の応手に、4二角、同馬と退路を狭めておく。 そして、決め手の2一飛成…

詰将棋の魅力その69 詰将棋の作り方 

詰将棋を解いていて、時々、あまりのあざやかな手順に驚き、こんな面白い作品を自分でも作れたらいいなと思うことがある。 でも、初心者向けの手引き書はほとんどなく、半分はあきらめていた。 すると、大変ありがたいことに、きのう、いつものように詰将棋…

仏道をならうというは

道元の「正法眼蔵」より。 「仏教の道を学ぶということは、自分自身を学ぶということであり、自分自身を学ぶということは、自分自身を意識しなくなるということである。 自分自身を意識しなくなるということは、自分自身が宇宙によって体験させられることで…

詰将棋の魅力その68 角と飛車を結ぶ 

きのうのスポニチに載っていた5手詰の問題。 初手、4六角が1三飛を取らせない好手。ここで2三飛打は3五玉で不詰。 同馬の応手に、2三飛打、同歩、1五飛成でピッタリ詰み上がる。 最終手の1五飛成を決め手とする事前工作の4六角が渋い手だね。

詰将棋の魅力その67 呼び戻しの形 

「詰将棋手筋教室」より。 5手詰の問題。 2三銀、同玉、2四飛をねらう前段の工作がまず必要。 2三銀としたときに3一玉と下がれないように、最初に4二金を3二金の不安定な形にすることが大事。 従って、初手は3二飛の捨て駒。同金ととらせる。 この、…

菜根譚語録その11 自己を反省する者 

「自己を反省する者にとっては、なにごとに触れても皆良薬となるが、人の過失をとがめる者にとっては、心を動かすごとに皆自分を傷つける矛となる。前者はもろもろの善行を積む路を開くものであるが、後者はもろもろの悪事を重ねる源を深くするものである。…

詰将棋の魅力その66 根性の勝利

北浜健介「脳トレ7手詰」より。 真夜中に将棋盤に並べてあれこれ悩み、やっと解けた問題。 初手は2三銀。 以下、2一玉に、3手目の1一馬が妙手。(2二歩は1一玉で不詰め。4三馬は3二歩、3三桂、1一玉で打ち歩詰め) 以下、同玉と取る一手に、1二…

安岡正篤語録その4 思考の三原則 

「私は、物事を、特に難しい問題を考えるときは、いつも三つの原則に依るように努めている。 第一は、目先にとらわれないで、出来るだけ長い目で見ること。 第二は、物事の一面にとらわれないで、出来るだけ多面的に、出来得れば全面的に見ること。 第三は、…

詰将棋の魅力その65 象戯造物で3・5・7手詰 

3手詰。桂を打つ場所をつくる。 (桂を使わなくても詰んでしまうなど、余詰が多く、あまりいい問題ではないかもね) 5手詰。銀の使い方。 7手詰。銀と桂、どちらを先に使うか。 こういう問題作りは、初心者の自分にはとても役に立つね。

詰将棋の魅力その64 象戯造物第4番 

15手詰の問題。 初手は、9三銀。同玉が正しい応手(同桂は8四桂迄。同銀は、8四桂、同銀、8二金、9三玉、8三金迄)で、 3手目、8四金が好手。以下、9二玉(同歩は、同馬、9二玉、8二と、同玉、8三銀、7一玉、6三桂、6一玉、5一馬迄で詰む…

国営ひたち海浜公園でお散歩

妻と娘が、ひたちなか市営球場で行われるヤクルトスワローズのイースタンリーグの試合を見に行くため、ふたりを送りながら、ロック イン ジャパン フェスティヴァルの会場としても有名な国営ひたち海浜公園でお散歩。 「夏の花めぐりウォーキング」というチ…

徳川光圀公の幼少年期 水戸藩開藩400年 その4

徳川光圀公は、寛永5年(1628年)、家臣である三木仁兵衛之次の屋敷で生まれた。 母は頼房公の側室、谷氏久子。当初は、身分を隠し、三木家の子として育てられた。幼名は千代松。 生誕の地は、水戸駅北口から歩いても5分くらいのところ。 現在、「水戸…

詰将棋の魅力その63 角と馬を上手く捨てる 

「ドーンとチャレンジ9手詰」より。 盤上の角と馬を上手く捨てる問題。 初手は2五金。3三玉の応手に、 2三角成で、まず角を捨てる。同玉の一手に、2四歩として、1二玉と逃げるが、 危険地帯に呼び込む1三馬が決め手。同玉の応手に、2三金の腹金でキ…

JOMO CUP日韓戦 オズワルド・オリヴェイラ監督のコメント

「勝ったことはうれしく思う。試合は去年と似たような内容になった。去年は我々が立ち上がりから主導権を握っていたが点にならず、前半終り頃に失点してしまった。後半開始早々に同点に追いつくチャンスのPKを外し、そこから点を取りに行ってカウンターか…

詰将棋の魅力その62 塚田正夫先生の長編を味わう 

「塚田詰将棋代表作」より。49手詰の問題。 初手から、8二金打、6一玉、6二角成、同玉に、 9五角打が第1のポイント。8四角打が最善の応手(例えば香合いでは同角、同歩、6三香、同金、4二飛成、5二合、7二金打迄の早詰み)で、同角、同歩として…

徳川光圀公 水戸藩開藩400年 その3

水戸藩第2代藩主。1628年、初代藩主徳川頼房の第3子として生まれる。 1661年水戸藩主となって藩政に尽力。 殉死の禁止、笠原水道の開設、社寺の整理と復興、迷信の打破、貧民の救済と産業の開発など、善政を行い、名君と仰がれた。 「史記」になら…

水戸学 水戸藩開藩400年 その2

「水戸学」は、水戸藩第2代藩主徳川光圀公から始まる歴史書「大日本史」の編纂事業を遂行する過程で、水戸藩に成立した学問である。修史事業を中心とした前期と、尊王攘夷の政治論を説いた後期に分けられる。 特に、第9代藩主徳川斉昭公が中心となり、「大…

詰将棋の魅力その61 象戯造物第3番 

9手詰の問題。 初手、3二銀不成と斜め下から攻める。 1三玉の逃げに、 3手目、2五桂が質駒の香を取った後、打ち込む場所をつくる好手。 同歩と取って、2二角成、同玉の応手に、 2四香打ちが決め手。1三玉と逃げるが、2三香成で詰上がり。 香を金に…

菜根譚語録その10 幸福を招き寄せよう

「幸福はこちらから求めて求められるものではない。ただ楽しい気持ちを養い育て、幸福を招き寄せる用意をするほかはない。災禍はこちらで避けて避けられるものではない。ただ殺気だつ心を取り去って、災禍に遠ざかる工夫をするほかない。」 漢代の准南子にも…

詰将棋の魅力その59 飛車の横利きを通す 

「ドーンとチャレンジ!9手詰」より。 初手は1四飛。この飛車が最後まで活躍する。 ここで1三に合駒をすると、2二金、同銀、同歩成迄で詰む。 よって、2三玉の応手が正着。 続いて4一角成が飛車を取らせない好手。 ここで3二に合駒では、2四金の一手…

水戸藩の誕生 水戸藩開藩400年 その1

今年は水戸藩が開かれてから400年目の記念の年。 茨城県内には、水戸を中心として、水戸藩にゆかりのある名所がたくさんある。 そこで、時々、水戸藩の歴史を振り返りながら、名所を紹介していきたい。 まずは、水戸藩の始まりから。 徳川家康公は、16…

詰将棋の魅力その60 金をうまく使う 

[ 谷川浩司「光速の詰将棋」より。 7手詰めの問題。盤上歩だけの初形。 初手、2二銀は筋だが、4二玉とされたときに5三金では3二玉で困る。 よって、3手目は、3二飛。4三玉の応手に、 飛も歩もとらせない絶妙の4四金が決め手。 同玉の一手に、3四飛…

安岡正篤語録その3 健康の三原則 

「第一に、心中常に喜神を含むこと。」 (神とは深く根本的に指していった心のことで、どんなに苦しいことにあっても心のどこか奥の方に喜びを持つということ) 「第二に、心中常に感謝の念を含むこと。」 「第三に、常に陰徳を志すこと。」 (絶えず人知れ…

詰将棋の魅力その58 香の歩みも一歩ずつ 

「ドーンとチャレンジ!9手詰」から。 香の使い方がポイント。初手、1二香成は同角で不詰め。 また、1三飛成は、3一玉、3三龍、3二金と合駒をされてうまくいかない。合駒が金か飛以外なら詰むらしいが。 正解は、1三香成。1一玉の応手に、 ここで、…