読書

情報力は想像力

渡部昇一著「指導力の差」を読んでいて印象に残った言葉。 「情報力は想像力。」 なるほど、そのとおりと思った。 単に、多くの情報を集めただけではあまり役には立たない。 むしろ、少ない断片的な情報からでも、全体像を把握し、物事の本質をつかむことは…

「マンガまるごとジャズ100年史」

スイングジャーナルに連載されていた韓流の傑作コミック。 読みやすくわかりやすい。 そして楽しい。 どうしてもマイルスを中心に読んでしまう。 1940年代から90年代まで半世紀近くにわたり変化し続け、活躍し続けた驚異的なキャリアに改めて驚く。 な…

0.2%の改善を心がけよう

『勝間・藤巻に聞け!「仕事学のすすめ」』を読んでいる。 藤巻幸夫さんの文章は初めて読んだが、『「まず、褒める。そして興味をもって質問する。」のが人との出会いを印象的なものにして、その後の関係をより深くするためのポイント。』『前だけを向いてこ…

マインドマップを描こう!

マインドマップは、やらなければならないことがたくさんあって、イライラしそうなときに、心のもやもやを少なくし、頭をスッキリさせてくれるツール。 また、マップを眺めていると、無理せずに新たなアイディアが湧いてくることも多く、大変重宝している。 …

マイルスに訊けその6 振り返るな。謝るな。説明するな。同じことを繰り返すな。

「振り返るな。謝るな。説明するな。同じことを繰り返すな。」 以前、「音楽はボクシングのようなものだ。常に前進しつづけなければならない。」という言葉を紹介したが、マイルスの演奏及び人生に対する哲学はまさに「常に前進、振り返るな、同じことを繰り…

感謝の心

「感謝の心が向上心を育み、信頼や絆につながっていく。」 『野村の流儀−人生の教えとなる257の言葉−』に載っていた、前東北楽天ゴールデンイーグルス監督の野村克也氏のことば。 1954年、テスト生として南海ホークスに入団した野村氏は、合格にして…

菜根譚語録その21 ぼちぼちが一番

「性質がせっかちで心の粗雑な者は、たとえ一つの物事でも成し遂げることが難しい。 (これに反し)心がなごやかで気持ちが平静な人には、多くの幸いが自然に集まってくる。」 今は亡き落語家の桂枝雀は、「ぼちぼちが一番」と言っていたとのこと。 あわてず…

マイルスに訊けその5 人生は変化であり挑戦

「創造し続けようと思う人間には変化しかありえない。 人生は変化であり、挑戦だ。 オレは、現状に甘んじるような人間は好きじゃない。 常に前進し、変化を求める人間が好きだ。 オレはそうやっていままで生きてきた。」 自分自身のサウンドに絶対的な自信を…

菜根譚語録その20 執着心をなくせば俗世間も仙郷

「山林はもと、隠棲する地としてすぐれたところではあるが、そこに一度とりこになってしまうと、いろいろと設備に凝り出したりして、まちなかに住むのと全く変わらなくなる。 また、書画はもと、鑑賞する物としてみやびやかなことではあるが、それを一度むさ…

詰将棋の魅力その123 MindManagerで詰将棋の学習②

だいぶ前に一度載せた問題をMindManagerのマップでもう一度載せてみる。 中央に問題を載せて、左上から手順を追って左右に途中図、詰上がり図を載せている。 全体像がわかること、それぞれの要素の関係がわかることが、いわゆるマインドマップのいいところ。…

マイルスに訊けその4 常にオープンであれ

「立派なミュージシャンであり続けたいなら、新しいこと、そのときに起こりつつあることに対してオープンじゃないといけない。 成長し続け、自分の音楽でコミュニケートしようと思うなら、いろんな新しいことを吸収できないとダメだ。 それに、すべての芸術…

マイルスに訊けその3 教えながら学ぶ

「オレは若いミュージシャンに教えながら、学ぶ。 そうやって、新しいエネルギーを得るんだ。 まずは教えてやることだ。今度は、それが自分に返ってくる。 まあ、彼らのズポンに折り目をつけてやるようなものだ。 あとはそいつが自分でズボンにアイロンをか…

マイルスに訊けその2 トランペットが下手だった

「若いころ、オレはトランペットがヘタだった。オヤジのあとを継いで歯科医になろうかと思ったほど、お粗末だった。毎晩、チクショーと思いながら吹いていた。ああ、毎晩だ。」 マイルスは、ディジー・ガレスピーのように華麗にはトランペットを吹けなかった…

マイルスに訊けその1 常に前進

中山康樹著「マイルスに訊け」が面白い。 そして、いろいろなところでためになる言葉がいっぱい。 時々、気に入った言葉を紹介してみる。 まずは、このフレーズ。 「音楽はボクシングのようなものだ。常に前進しつづけなければならない。」 マイルス・デイヴ…

中国語の面白さその6 「家」

しばらくご無沙汰していたが、6回目を書いてみる。 日本語では、「いえ」と「うち」の混用があり、また、「いえ」といっても人が住むための家屋を指しているのか、自分が家族とともに寝起きする家庭を指しているのかはっきりしない。 一方、中国語では、建…

安岡正篤語録その9 感激の対象

「絶えず熱中する問題を持つこと、即ち感激の対象を持つことだ。子供が大病の時、父母は飲食がのどを通らないということは、誰しもが経験することだ。これはもとより好ましい場合のことではないが、この平凡な事実を良い方面に心がければいいのだ。人生は退…

菜根譚語録その19 心を常に円満にせよ

「自分の心を常に円満にしておけば、世の中に自然に不満なものがないようになる。また、自分の心を広く平らかにしておけば、世の中に自然にとげとげしいねじけ心がないようになる。」 いったいいくつになったら自分の心を上手くコントロールできるようになる…

足で考え、頭で書け

だいぶ昔に買って感銘を受け、時々読み返している本に、文章をかくことについての実践的なアドバイスが載っている。 文章を速く書く秘訣は、足で考え、頭で書くこと。 よく勉強し、関係者と議論し、考え方を整理して正しい結論を出しさえすれば、あとは一気…

中国語の面白さその5 「餅」

中国語の「餅bing3」は、日本語の「餅」とは同じ食べ物ではない。 「もち」は、ふつう「もち米を蒸し、きねなどでついてこしらえた食物」をいう。 一方、「餅bing3」は、ふつう「メリケン粉などをこねて焼いた円くて平たい食物」をいう。英語ではcake、shape…

菜根譚語録その18 澄み渡った秋空のような心

「人は心の中に物欲さえなければ、それでもう、心は澄み渡った秋空や雨の晴れ上がった海原のように明るい。また、身近に琴と1、2冊の書物さえあれば、これで憂いを消し心を清めることができるので、それでもう、身は仙人の住む郷にいるように脱俗の思いが…

中国語の面白さその4 「包」

「包bao1」は中身を外側からすっかり包むおおう動作を表す。英語ではwrap。ギョウサをつくるを「包 餃子 bao1 jiao3zi」というのも、あんを中に入れて外側から包む動作によるもの。 なお、「包子bao1zi」とは、中に必ず何か入っているまんじゅうのことで、中…

中国語の面白さその3 「粮(食)」

「粮(食)liang2shi」とは、おなかをふくらます、主食となる穀類の食物を指す。英語では「grain」。 具体的には、 稲、麦、あわ、とうもろこし、こうりゃんなどの穀物「谷物gu3wu4」や、豆類「豆類dou4lei4」、さつまいもを主とする芋類「薯類shu3lei4」 な…

菜根譚語録その17 健全なバランス感覚

「俗気を脱却できれば、それこそ非凡な人である。しかし、わざと奇をてらうような者は、奇人ではなくして変人である。世俗の汚れに染まらなければ、それこそ高潔な人である。しかし、すっかり世捨人になって高潔を求めるような者は、高潔ではなくして常軌を…

中国語の面白さその2 「早晨、晩上」

日本語の朝、晩に対応するのが「早晨zao3chen」、「晩上wan3shang」だ。 まず「早晨」。 日本語と同じように、その時間的な上限、下限は主観的に動きうるとのこと。 上限についていえば、今朝の四時を「今天的早晨四点」というし、五時でも夜半過ぎという意…

中国語の面白さその1 「水」

大学では、一応中国語を勉強させてもらった。 ただし、やっと卒業させてもらったので、ほとんど身に付いてはいない。 それでも、その面白さ、楽しさは今でも覚えている。 何かを学ぶ際には、苦しみ、つらさはあるものの、面白さ、楽しさもあることを教えてく…

菜根譚語録その16 命の楽しみを知ろう

「天地は千秋万古、永遠に存在するが、この身は二度と生まれては来ない。しかも、人生はただ百年に過ぎないのに、月日のたつのは甚だしく早い。そこで、幸いにこの天地の間に生まれて来たからには、人間として生まれた命の楽しみを知らなければならないし、…

安岡正篤語録その8 人生は心がけと努力

「人間はできるだけ早くから、良き師、良き友を持ち、良き書を読み、ひそかに自ら省み、自ら修めることである。人生は心がけと努力次第である。」 勇気をくれる言葉だね。 先日の「三学戒」を忘れずに、寸陰を惜しんで能く学ぶ人になろうね。 つまらぬことに…

俳句の世界

今、小西甚一著の『俳句の世界』を読んでいる。 とてもわかりやすく俳句の発生から現代までの流れをひととおり説明している、素晴らしい本だ。 とくに、松尾芭蕉、正岡子規、山口誓子に関心をもった。 松尾芭蕉が何回も作風を変化させたところは、全然ジャン…

年をとる

フランスの詩人、ポール・エリュアールの『途絶えざる詩Ⅱ』より。 「年をとる それはおのれの青春を歳月の中で組織することだ」 とても深い言葉に、身が引き締まる思いがする。 すでに終わった青春に、自分なりの意味を与えるということなのか、 命果てるま…

安岡正篤語録その7  三学戒 

「若い者の怠けて勉学せぬ者を見るほど不快なものはない。ろくな者にならぬことはいうまでもないが、まあまあよほどのろくでなしでなければそれ相応の志くらいはあるものである。 壮年になると、もう学ばぬ、学ぼうとせぬ者がずいぶん多い。生活に逐われてだ…