菜根譚語録その17 健全なバランス感覚

「俗気を脱却できれば、それこそ非凡な人である。しかし、わざと奇をてらうような者は、奇人ではなくして変人である。世俗の汚れに染まらなければ、それこそ高潔な人である。しかし、すっかり世捨人になって高潔を求めるような者は、高潔ではなくして常軌をはずれた人である。」


『中庸』にも、
「知者は出過ぎ者で、やらなくてもよいことをやり、考えなくてもよいことを考える。愚者は、すべてやり足りない。もう少し考えてもよいことを考えない。」
とある。


中和の徳を実現することはとても難しいと思うけど、心がけたいね。