将棋

「将棋大観」を並べよう

詰将棋の方はしばらく中断しているが、毎日、「将棋世界」の棋譜を並べたりはしている。 今晩は、ふとしたはずみで十四世名人木村義雄の名著「将棋大観」を本棚の下の方から見つけ出し、冒頭に載っている六枚落ちを並べてみた。 改めて読んでみると、一手一…

升田好局集その1 第16期名人戦7番勝負第6局

将棋を一生の趣味にしたいと考え、指し将棋を久しぶりに始めたが、将棋倶楽部24で12〜14級をうろうろしている。 このままではいけないと、地道に棋譜並べを始めることにした。 今晩並べたのはタイトルにある一局。昭和32年7月、升田幸三が大山から…

詰将棋の魅力その128 角の利きを活かす

「将棋世界」10月号、あっという間の3手詰より。初手、1六飛は、同桂、4六角、2八歩で詰まない。 よって、4九飛と捨てる手。 同との一手に、4六角と、竜と角の利きで詰む。 4六飛がじゃま駒なんだね。

詰将棋の魅力その127 1手詰めも侮れない

きのう電車の中で解いていて、恥ずかしながら不正解だった問題。 羽生善治「天才詰将棋」より。 初手(?)、飛車の横利きを通せばおしまいと甘く見て、金は下がる手に限ると5五金とすると、6四香と飛車を取られてしまう。 正解は、6三金。 どんなときも…

詰将棋の魅力その126 捨て駒の連発

「ドーンとチャレンジ9手詰」より。 初手、2五金では、1三玉、3五角、2四歩で後続手がない。 よって、1三角と、斜め下から打つ。同玉の応手に、 1二龍と大駒を気持ちよく捨てる。同玉の一手に、2二歩成とすれば、同玉と取るしかなく、以下、頭金の2…

詰将棋の魅力その122 両王手のかたち①

「詰将棋手筋教室」より5手詰の問題。 初手、1二玉と逃がしては詰まなくなるので、いきなり2四銀の両王手は絶対手。 このように形から手筋を断定する読む力を培養することも上達するには肝要とのこと。 もし、初形で1五銀ではなく金になっていたら、2五…

詰将棋の魅力その121 「待宵」第40番

19手詰の問題。 初手は、斜め上への逃げ道をふさぐ3三馬。 同桂の一手に、6一飛と打ち、4二玉と逃げて、 3四桂と守備駒の桂馬越しに桂打ち。これもよくある筋。 3二玉のかわしに、2一銀と打って、玉を危険地帯に誘う。 同玉と取るよりなく、 2二金…

詰将棋の魅力その120 意表をついた金打ち

「塚田詰将棋代表作」より、5手詰の問題。 初手、5一とを取られてはいけないので、3三角と打つのは当然の着手。 同玉の応手では4三金までの早詰となるので、3二玉とかわす一手。 ここで、4二金の追い打ちが詰み形に持ち込む手。 以下、同銀、2二角成…

詰将棋の魅力その119 銀の割り打ち

「ドーンとチャレンジ9手詰」より。 初手、2一角では1三玉で不詰。 よって、2一銀と打つ。1三玉の応手(1一玉なら3三角、同飛、2二香成で詰む)に、 3一角が好打。同飛と飛車の防御力を弱めて(ここで2二歩合なら1二銀成、同玉、2二香成、1三玉…

詰将棋の魅力その118 「待宵」第39番

23手詰の問題。 初手から、6二銀、8一玉、8二歩、同玉と進んで、 7三銀不成と不成でいく。そのわけはだいぶ後になってわかる。9三玉の応手に、 9二桂成と捨て、同玉の一手に、8二金と打つ。9三玉と逃げるが、 8三金と銀を取りながら迫る。同玉と…

詰将棋の魅力その117 「待宵」第38番

9手詰の問題。 初手は、2四桂から入る。同歩の応手(1三玉なら1一飛成 迄)に、 2一飛成と捨てるのがいかにも詰将棋らしい手。同玉(1三玉なら2四銀成迄)に、 3二銀不成と守備駒の金を取り払い、以下、同玉、3三金、2一玉、2二金打迄。 桂馬が活…

詰将棋の魅力その116 「待宵」第37番

11手詰の問題。 初手は、3一飛。同銀では2三金迄となるので、同玉の一手に、4一飛と続けて飛車を捨てる。同金の応手に、 3二歩と叩いて、同玉と取らせ(同金なら4一金迄)、4三金と打って、3一玉と逃げたところで、4一銀成と守備駒の金を取り払う…

詰将棋の魅力その115 「待宵」第36番

11手詰の問題。 初手は、3三銀と打診する。同桂右の応手に、 3一角成と潔く捨てる。同玉の一手に、3二金、同玉として、 2二飛と飛車まで捨てて、本当に詰むのか不安になるが、同玉の応手に、 3四桂が絶妙手。これまでの攻めは、すべてこの手を成立さ…

詰将棋の魅力その114 3手詰の基本に戻る

「3手詰ハンドブック2」から。初手、2五金では、1三玉、2四金、2二玉となり詰まない。 2五龍が妙手。同歩の応手(1三玉なら2四竜迄の駒余り)に、2四金迄。 歩頭に龍捨てが快感の作品だね。

詰将棋の魅力その113 「待宵」第35番

11手詰の問題。 初手、3二とから、1三玉、1二金、同玉と進み、 1四香と迫って、1三金打の応手(1三歩の合駒なら、1一金、同玉、1三香不成、同金、3三馬、1二玉、2二と迄で詰む)に、 1一金と下から打ち、同玉の一手に、 1三香不成として、同…

詰将棋の魅力その112 ジャマ駒消去

「ドーンとチャレンジ!9手詰」より。 初手から1四歩、2二玉、1三歩成(ここで1三金や1二馬では不詰)と軽妙に歩を使いながらジャマ駒の2二歩を消去する。 同玉の一手に、 3一馬と大駒を捨て収束に向かう。以下、同金、2三金、1四玉、▲2四馬迄。 …

詰将棋の魅力その111 「待宵」第34番

13手詰の問題。 初手3二と、も手が続くが、1一玉、2二金、同金、同と、同玉、2一金、1二玉で不詰。 よって初手は、大駒を活用する3二馬。1二玉の一手に、2三馬と金を取りながら馬を捨てる。同玉の応手に、 1四金が好手。同歩の一手に1三金として…

詰将棋の魅力その110 「待宵」第33番

13手詰の作品。 初手6三銀で上手くいきそうだが、同金、同桂成、同玉、6一飛成、6二歩、5二角成、5四玉で不詰。 よって、6一飛成と大駒でせまる。8二玉に、6二龍と金りながらさらにせまる。9三玉の逃げ(7二香の合駒は、8三桂成、同玉、8四金…

詰将棋の魅力その109 「待宵」第32番

15手詰の問題。 初手は、3一角と下から迫る。1二玉の逃げに、2二金と重く打つ。 1三玉とかわしたところで、 2一金と桂馬を取るのがポイント。最後にこの桂馬で詰めることになる。 2四玉と逃げる一手に、2五歩とたたき、同玉の応手に1七桂と跳ねる…

詰将棋の魅力その108 「待宵」第31番

9手詰の問題。最後に香の利きが活きる。 初手は、8二龍。8四玉の一手に、 7三龍としつこく迫る。8五玉では7五龍迄の早詰なので、同玉と取るしかないが、 7四歩と叩いて、8四玉の一手に、9三角成として収束に向かう。以下、8五玉に7五馬迄で、馬の…

詰将棋の魅力その107 「待宵」第30番

15手詰の問題。 初手、8二金では詰まないので、6一角と打つ。同玉の応手に、5一角成と迫る。同玉や同銀では一手詰となるので、7二玉と逃げるが、 ここで8二金が好手。同玉の一手に、8四香と打ち、8三角の合駒(8三歩や8三香なら、6二飛成、7二…

詰将棋の魅力その106 「待宵」第29番

13手詰の問題。 初手は3三銀と桂の利きに銀打ち。1二玉の逃げに(同桂では、同龍、1二玉、2一銀、1三玉、2五桂迄の早詰)1三龍と迫る。同玉の一手に、 2二銀打と斜め後ろから回し蹴り。1二玉と逃げても、 2一銀不成と桂を取りながら再び迫り、同…

詰将棋の魅力その105 「待宵」第28番

9手詰の問題。 初手は、3一銀と打つ。2三玉の応手に3二龍と捨てて、同玉の一手に、 2一銀と下から迫る。2三玉の逃げにも… 1二銀不成とさらに下から迫って、同玉、2二金迄。 銀の特性が際立つ作品だね。 また、2六、3六の歩と持ち駒の金が、玉が2…

詰将棋の魅力その104 「待宵」第27番

昨日今日と伊豆へ小旅行(実は単なる運転手)に出かけ、今戻ってきた。 高速1,000円のためか、東名高速、首都高とどこもかなり混んでいたが、とにかく無事に帰って来られたことに感謝。 また、新たな気持ちで古典詰将棋の勉強をしよう。 17手詰の問題…

詰将棋の魅力その104 何度目かの離し角の手筋 

「ドーンとチャレンジ9手詰」より。 初手、2二銀や2二角では詰まない。 よって、2三銀成とする。同玉の応手に、4五角の離し角が好手、3四歩の応手では同龍、1二玉、3二龍、1三玉、2三角成迄の駒余りとなるので、1三玉が正しい応手。 すぐに1二角…

詰将棋の魅力その103 「待宵」第26番

19手詰の問題。 初手は、2四桂。1一玉では、1二金、同龍、同桂成、同玉、3二飛、2一玉、2二と迄の駒余りの早詰なので、同龍と取る。 3四角と龍を誘うが2一玉と逃げる。 ここで4三角成として1一玉の応手に、2二金と打って同龍、同とと、飛車を入…

詰将棋の魅力その102 「待宵」第25番

7手詰めの問題。 初手は、9三銀と左から攻める。 同玉と取るのが正着(同香では、7一銀、同玉、7二金迄の早詰)。 攻め方は奇抜な動きの桂馬を使って8五桂とせまり、8四玉のかわしに、7五銀、8五玉、8六金迄。 なお、4手目を8二玉とすれば、7二…

詰将棋の魅力その101 「待宵」第24番

7手詰めの問題。 初手は、1九銀と馬を取る。同玉の一手に、1六龍と龍を捨てて角の利き筋を空ける。同歩の応手に、 7三角と遠見の角が決め手。1八玉と逃げても、2八角成迄 解いてスッキリ、覚えて役に立つ小品だね。

詰将棋の魅力その100 「待宵」第23番

7手詰、角が主役の問題。 初手は、9三角成。同香では8二金迄なので、7二玉と逃げる。7一馬と追いかけて、6三玉とさらに逃げるが、 6四金が馬の利きに誘う手。同玉の応手に5三馬でピッタリと詰む。 ほぼ毎日、古典詰将棋を中心に、その魅力を紹介して…

詰将棋の魅力その99 「待宵」第22番

13手詰の問題。初手は、4三金。2二玉の逃げに、4二龍と迫る。1三玉とさらに逃げられると、もうつかまらないのではと不安になるが… 2二龍が玉の逃げ足を止め、引き戻す一手。同玉の応手(1四玉なら1六香、1五歩、2三龍迄)に、2四香と打って、3…