升田好局集その1 第16期名人戦7番勝負第6局

将棋を一生の趣味にしたいと考え、指し将棋を久しぶりに始めたが、将棋倶楽部24で12〜14級をうろうろしている。


このままではいけないと、地道に棋譜並べを始めることにした。


今晩並べたのはタイトルにある一局。昭和32年7月、升田幸三が大山から名人位を奪取し、三冠王になった記念すべき対局だ。



矢倉模様から先手升田の満を持した攻めに対し、後手大山が△6三歩と打ったところで、升田が▲5四飛と6一の角をタダで捨てる好手を放った局面。


ここで△6一飛と角を取っても、▲7二銀成とすれば飛車が死ぬので、大山はやむを得ず△5三歩とした。
升田はもう飛車を逃げずに▲3四飛と角を奪う。
△同歩の一手に今度は▲7二銀成と飛車を攻める。
△8六飛の逃げに、▲1五桂から、△3三金、▲8七歩、△8五飛、▲2二歩、△3二銀、▲2一歩成、△同銀、▲7五歩、△4二金、▲4四歩と攻め続け、さすがの大山も粘りようがない。


速攻があざやかに決まって、並べていても気持ちよい一局だね。