Jリーグ最終節鹿島対浦和オズワルド・オリヴェイラ監督のコメント

本日の試合を振り返って、優勝の感想は?


「今日の相手は、恐らく日本で一番の能力、タレントが揃ったチーム。選手たちには、平常心とチームとしてのバランスが重要になってくると言った。平常心でいないと正しい、より良い判断ができず、より良い動きができない。今シーズンで一番タフな試合になるだろうから、チームとしての機能、効率、バランスをしっかりと発揮する作業を全員でやらなければならないと言った。


90分で勝負、決着をするのであって、早い時間帯に点を取ろうと焦る必要もないし、最後の方でも焦る必要はない。押し込まれる時間が立ち上がりと最後にあると。その間でうまくバランスを崩さずに安定した守備でやっていけば、チャンスは自ずと出てくると。相手はDFラインを徹底して上げてくるから、背後を狙えば嫌がる。サイドで起点を作り、DFの選手を自陣のゴールに向かって走らせ、少しのズレをうまく使って得点することができるんじゃないかというのがねらい。


先制点を取ったチームが勝利を手にするだろうと思ったし、焦らずにやっていくと。点を取った後、レッズは高原、ポンテ、エスクデロを入れて、闘莉王も前に押し上げてきて、本当に質の高い攻撃だった。能力のある選手たちが前に来て、残り30分は守備で耐えるしかなかったが、選手たちがいい形で集中力を保ってくれた。」


以前に鹿島アントラーズを率いるのが夢だったと仰っていたが、そのチームで歴史を変える3連覇し、どう感じているのか?


「夢に見ていた国で仕事ができて、歴史に名を刻む快挙を成し遂げ、言葉に言い表せないぐらいの感動。人生のなかで携わってきた、関わった人々に、今ものすごく感謝の気持ちでいっぱい。また、素晴らしいスタッフ、選手、フロント、サポーター、全員に感謝の言葉でいっぱい。本当に言葉に言い表せないほどの感激を今感じている。」


ハーフタイムに川崎Fが3−0とリードし、手に汗握る展開だったが、終盤に押し込まれたときのことを表現すると?


「スタッフ、選手にどういう形であろうと伝えるなと徹底した。僕自身はハーフタイムには何も知らなかった。後半にどういう対策をとるか、どういう戦い方をするかだけしか考えていなかった。


1−0になった後、川崎Fが勝っていると聞いた。ゲームマネジメントを考えなければいけないので、スタッフに聞いた。勝っているか負けているかで、交代や手を打つところが変わってくる。最後に闘莉王のヘディングで同点に追い付くかもしれないということがあったが、サッカーというダイナミックなスポーツでは相手の時間帯になるとき、チャンスが生まれる時間帯があるのは当たり前。


他の試合でもチャンスが多くあって、我々が勝った試合でも相手にもチャンスがあった。サッカーでは、すべてワンサイドゲームではなく、相手がいての戦いであり、相手が押し込む時間、相手が流れをつかむ時間帯というのは存在するのは止むを得ない。


ブラジルでは『サトウキビを食べながら、口笛を吹くことはできない』という言い回しがある。それは当たり前のことであって、噛みながら口笛を吹こうと思っても難しい。それが今日の試合に適切な表現になると思う。


誰かの試合と、こちらの試合の両方考えながら試合運びをしたら、恐らく今日は優勝できなかった。まずは自分が集中するべき部分に取り組んで、それから次の手を打っていくと考えなければいけなかった。それを一つひとつ順序を踏んでやった。」


Q:今季終盤に持ち直した一番の要因は?


「諦めない姿勢。」



きのうはカシマスタジアムでPVを堪能した。ハラハラドキドキの連続だっだ。
『諦めない姿勢。』素晴らしすぎるね。