詰将棋の魅力その39 将棋駒競第29番 


初代伊藤宗看の才能を示す代表作品。
途中無仕掛作品の第1号でもある。
詰め方の重要な手掛かり駒である角を成り捨て、無仕掛けにする優れた構成。


初手3三銀、同桂と穴を封鎖してから、盤上唯一の手掛かり駒(実は邪魔駒)の2二角を3一角成と成り捨てる離れ業。
3二金、同玉、2二飛と呼び込んで、3四桂から収束となる。


詰手順は、3三銀、同桂、3一角成、同玉、3二金、同玉、2二飛、同玉、3四桂、3二玉、2二金までの11手詰。


手品のような作品だね。