詰将棋の魅力その41 慶長版「象戯造物」第1番 


初代大橋宗桂(初代名人)による現存する最古の詰将棋集の巻頭作品。
15手詰の問題。
初手は、7五桂。8四玉なら9三角。また、7四玉なら8三角で詰む。
よって応手は7二玉。



3手目、8三角。8二玉に…



5手目、9二角成。今打った角をすぐに成り捨てる。私の好きな香頭への大駒の成り捨て。昔からスッキリする手があったんだね。
応手はもちろん同香。


7手目、6二飛と銀を奪い攻め駒を補強して収束に向かう。同金に…



9手目8三銀と打ち、9三玉に…



11手目9二銀成と成り捨てながら香車を取って、同玉と取らせ、



13手目、玉を下段に誘う8三金として、9一玉に9二香でピッタリ詰上がる。


本局は素朴な実戦型という評価らしいが、今の自分のレベルでは十分勉強になる作品だね。