ゼロックススーパーカップ鹿島対大阪 オズワルド・オリヴェイラ監督のコメント

今日の試合を見る限り順調な調整ができているようだが、手応えは?

「状態が良い悪いと判断するのはまだ早い。チームを出た選手も、新加入選手もいて、連携やイメージの共有といった面など色々な部分でズレがある。良い状態になるまでにはもう少し時間がかかると思う。」


1−1と拮抗した内容で、PK戦で勝敗が決したが、勝ちに値するものが鹿島にはあったと感じているか?

「拮抗した試合で両チームとも高いレベルにあった。チャンスの数では我々が上回っていた。あと少し攻撃陣に落ち着きがあれば、チャンスをものにすることができた。ガンバの武器・特徴は中盤の構成力。ポジションチェンジ、発想力、クリエイティブな部分で秀でている。ガンバの中盤の流動的な部分を抑えるかというのが、一番のポイントになる。今日の試合では我々の中盤の守備の部分にもの足りないものがあった。遠藤選手やルーカス選手はうまいタイミングで縦に横にと、他の選手も交えてポジションチェンジをしながら、DFラインと中盤のギャップ、センターバックサイドバックのギャップなど、良いタイミングで顔を出してボールを受けていた。二人のギャップの突き方が目立った。


遠藤康選手の評価と、タイトな日程を踏まえた若手の起用法について?

「彼は4年目で、かなり成長してきている選手。経験という面で若手から脱皮するチャンスがある選手だし、良くなってきていると評価している。昨年の天皇杯、ホームで敗退した試合で彼を出場させ、今後の起用に関しての意図を彼に伝えた。今シーズンここまでの3試合で、徐々に出場時間を増やして慣れさせる作業をやっているし、引き続きやっていきたい。」


内田選手について。今シーズンは昨年以上にタフなシーズンになるが、どのようなケア、起用方法を考えているのか?

「代表とクラブと行き来をして試合数が多くなっている。どう扱うかを考えないといけない。あれだけ試合をこなしていれば、途中で足が動かなくなるのは当たり前のこと。試合を休ませたり、途中交代させたり、使い方を考えてあげないといけない。代表やクラブの間で、食事の質・量も考えてやっていかないといけない。代表チームの関係者の方とも情報交換は行っている。我々指導者が彼を使う際に、色んなことを考えながらケアをして、彼を成長させて、体調面をケアしつつ、うまく使わないといけない。」


今季の最初のタイトルを取れた感想、今日の試合で評価できた点は?

「公式戦でのタイトル奪取は喜ばしいこと。勝つか負けるかというのは選手に精神的な影響が出る。勝つということは、鎮痛剤のような効果があり、多少なり痛みや苦しかったことを忘れられる。次の試合へむけて、選手たちの良いモチベーションや姿勢につながると思う。今日の試合で評価できる点は、新加入選手が一生懸命、チームの役割や効率をチームに合わせようとする姿勢が素晴らしい。また、もともといた選手も新加入選手がチームに慣れるようアドバイスを伝えるなど協力し、選手同士で良い信頼関係を築いている点も感じている。」


PK戦について。右利きのキッカーがみんなゴールに向かって右側に蹴ったのは戦術か?


「ノーコメント(笑)。今後、大事な試合でPK戦になることもあると思うので、皆さんのご想像にお任せする。ゴメンナサイ(日本語で)」



『選手同士で良い信頼関係を築いている』という言葉を聞くと、本当に素晴らしいチーム、素晴らしい監督、素晴らしい選手と、アントラーズのファンでいられることを改めて誇りに思えますね。ありがとうございました。