勝手に水戸検定合格講座 歴史・史跡編その9

【問題37】
水戸学と呼ばれる学派が大日本史の編纂から生まれた。次の学者と著書の組み合わせのうち、間違っているものはどれか?
①立原翠軒 勧農或問
②藤田幽谷 正名論
③会沢正志斎 新論
藤田東湖 弘道館記述義


正解は①。
水戸学は歴史編纂に携わった学者たちの言説を総称して呼び、尊王攘夷論にもとづく水戸藩の動きをリードした。
なお、勧農或問(かんのうわくもん)は藤田東湖の父、藤田幽谷の著書で、農政書の白眉といわれる。


【問題38】
水戸の藩校、弘道館では何歳から入学を認めていたか?
①8歳
②12歳
③15歳
④18歳


正解は③。
水戸の藩校、弘道館の規則では、15歳以下の者は城下の私塾(家塾)で素読を行わせ、15歳に達すると各塾師からの申告で入学の手続きをとることにしていた。
弘道館の正門、至善堂、正門は、1964年に国の重要文化財に指定されている。
なお、水戸では、弘道館の開設に先立つ寛政(1789〜1900)、文化・文政(1804〜1829)期以降、士民の間に向学の機運が高まっていたのとこと。