菜根譚語録その22 逆境での心構え

久しぶりに菜根譚をパラパラとめくってみました。
以前には気付かなかったすばらしい言葉にたくさん出会えました。
今日は、その中の一つを書き記します。


「あばら屋でもきれいに庭を掃除し、貧しい女もきれいに髪をとかしておれば、外見はあでやかに美しいとはいえないまでも、品格は自然に趣を得てくるものである。そこで一人前の男として、万一、困窮の憂いや失意の悲しみに落ちたときでも、どうしてそれですぐ、自分から投げやりになってよかろうか。」


悲しいことや、思いどおりにいかないことがあると、ともすると投げやりな気分になってしまうこともあります。


そんなときこそ、状況に流されず踏みとどまって、心を磨いていくことが大切なのですね。


いつもいつも上手くはいかないかもしれませんが、一人前の男になれるよう、「あばら屋」のようなつらい状況でも「きれいに庭を掃除する」ことを心がけていきたいと思います。