2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

菜根譚語録その18 澄み渡った秋空のような心

「人は心の中に物欲さえなければ、それでもう、心は澄み渡った秋空や雨の晴れ上がった海原のように明るい。また、身近に琴と1、2冊の書物さえあれば、これで憂いを消し心を清めることができるので、それでもう、身は仙人の住む郷にいるように脱俗の思いが…

詰将棋の魅力その97 「待宵」第21番

11手詰の問題。 初手は、手筋の1二角成。 ここで、同玉は2三金迄、同香は、2三銀、3一玉、3二金、同金、同と迄の早詰となる。 よって、3一玉の応手が正解。3二銀、同金となって、 2二金が金を呼び寄せる連続の捨て駒。以下、同金に(4一玉は3二…

詰将棋の魅力その96 「待宵」第20番

11手詰の問題。 初手は、5二金と応手を打診する。同玉では、4三角、6二玉、5一飛成、同玉、5二金迄の早詰なので、同金と取るのが正着。 続いて7二金。一瞬わざわざ玉を逃がすような手にみえるが、同玉の一手(同銀は7一角迄)に、 6一角が決め手と…

詰将棋の魅力その95 銀の打ち場所

「ドーンとチャレンジ9手詰」より。初手、4二銀では詰まないので、2二銀と打つ。 同龍の応手では、3四銀、2四玉、2二龍、3五玉、3六飛迄の早詰。 よって、2三玉の逃げに、1二銀と重ね打ち。 同玉の一手に、 3四角が眼目の一手。合駒すれば1一龍…

中国語の面白さその4 「包」

「包bao1」は中身を外側からすっかり包むおおう動作を表す。英語ではwrap。ギョウサをつくるを「包 餃子 bao1 jiao3zi」というのも、あんを中に入れて外側から包む動作によるもの。 なお、「包子bao1zi」とは、中に必ず何か入っているまんじゅうのことで、中…

詰将棋の魅力その94 「待宵」第19番

7手詰の問題。 「詰将棋手筋教室」でも紹介されている傑作。 初手は、これ以上先に逃げられては困る「限界点」への捨て駒となる3二飛。 3二金右の応手では7四角、4二玉、4一飛迄の早詰となるので、3二同金左と取る。 この形ではまだ7四角は時期尚早…

詰将棋の魅力その93 角、桂の成り捨て

「ドーンとチャレンジ9手詰」より。初手、3一銀成、同玉、3三飛成で詰みそうだが、2一玉、2四龍、2三金打と防がれてうまくいかない。 よって、3二角と持ち駒を打つ。同玉では1二飛成からの早詰なので1一玉と逃げるが、2二桂成と捨て同玉とさせ、 …

詰将棋の魅力その92 「待宵」第18番

9手詰の比較的易しい問題。 初手は、7二金。9二玉と逃げる一手に、8四桂と手筋の一着。 同歩と取る一手に、8二金と寄って、同玉、8三銀、7一玉、7二銀成迄。 これは今までも何回か出てきた、桂馬の上手い使い方を復習する作品だね。

中国語の面白さその3 「粮(食)」

「粮(食)liang2shi」とは、おなかをふくらます、主食となる穀類の食物を指す。英語では「grain」。 具体的には、 稲、麦、あわ、とうもろこし、こうりゃんなどの穀物「谷物gu3wu4」や、豆類「豆類dou4lei4」、さつまいもを主とする芋類「薯類shu3lei4」 な…

菜根譚語録その17 健全なバランス感覚

「俗気を脱却できれば、それこそ非凡な人である。しかし、わざと奇をてらうような者は、奇人ではなくして変人である。世俗の汚れに染まらなければ、それこそ高潔な人である。しかし、すっかり世捨人になって高潔を求めるような者は、高潔ではなくして常軌を…

詰将棋の魅力その92 「待宵」第17番

13手詰の問題。初手、2四金と歩頭に捨てる手が決め手ともいえる。同歩では2三金迄なので、同玉と取るが、2五金と打てば、1三玉と逃げる。 そこで、1四金と香車をとりながら迫るのが好手。同玉の一手に、再度2四金として、同玉の応手に、2五香と打っ…

中国語の面白さその2 「早晨、晩上」

日本語の朝、晩に対応するのが「早晨zao3chen」、「晩上wan3shang」だ。 まず「早晨」。 日本語と同じように、その時間的な上限、下限は主観的に動きうるとのこと。 上限についていえば、今朝の四時を「今天的早晨四点」というし、五時でも夜半過ぎという意…

詰将棋の魅力その91 「待宵」第16番

13手詰の問題。初手は5二歩成から入る。 3一玉(3二玉は、2四桂、同歩、4二と、同玉、5一金銀、3二玉、4一角成、同玉、4二金迄の早詰)の逃げに、4一と、と追いかける。 3二玉とかわすが、 ここで、2四桂と、角とのコンビで詰ます事前工作。 …

中国語の面白さその1 「水」

大学では、一応中国語を勉強させてもらった。 ただし、やっと卒業させてもらったので、ほとんど身に付いてはいない。 それでも、その面白さ、楽しさは今でも覚えている。 何かを学ぶ際には、苦しみ、つらさはあるものの、面白さ、楽しさもあることを教えてく…

詰将棋の魅力その90 「待宵」第15番

9手詰の問題。 初手は、横への逃げ道を断つ6二飛。8三玉の逃げに、8四歩とたたく。 同玉の一手に、8二飛成と迫る。合駒の利かない開き王手なので7五玉と逃げるしかないが… 8五龍の捨て駒が決め手。同玉と取る一手に、8六金迄。 いつも感じることだけ…

詰将棋の魅力その89 香頭の飛車捨て

「塚田詰将棋代表作」より、5手詰の問題。 初手、2四角打ちでは、1二玉で不詰め。 よって、初手は2二銀。同金の応手(1二玉なら1三飛、同桂、1一銀成迄)に、1二飛と香頭に捨てて、同金としてから2四角成で詰上がる。 玉の逃げ道をどんどんふさいで…

詰将棋の魅力その88 「待宵」第14番

11手詰の問題。 初手は、3二銀と打つ。4二玉と逃げるが、5一銀と逃げ道をふさごうとする。同玉と取りながら逃げるのが最強の応手となる(同金引きは2三銀成、3一玉、3二成銀迄)が… ここで1一飛成が、初手3二銀の利きを活かす好手。合い利かずなの…

菜根譚語録その16 命の楽しみを知ろう

「天地は千秋万古、永遠に存在するが、この身は二度と生まれては来ない。しかも、人生はただ百年に過ぎないのに、月日のたつのは甚だしく早い。そこで、幸いにこの天地の間に生まれて来たからには、人間として生まれた命の楽しみを知らなければならないし、…

詰将棋の魅力その87 「待宵」第13番

11手詰の問題。 初手は、1三への逃げ道を牽制する3一角。 同玉の一手に、今度は1三角と、逃げ道をふさぐ角打ち。 同桂と目的を達成して、以下収束に向かう。 2二銀と桂打ちの事前工作をして、同玉の一手に、3四桂と打てば、3一玉と最強の粘りで応じ…